糖尿病Q&A
尿糖が陽性でも心配ないでしょうか?

食後に検査を受けたので、尿糖が陽性でも、心配ないでしょうか?

糖尿病担当医より回答

尿糖が陽性 イメージ画像

糖尿病の発症者は増加の傾向が続いており、その前段階である予備軍を含めると、国内2000万人以上の方に何らかの血糖の異常を認めるようになっています。高血圧症等のその他の生活習慣病と同様に後日の重大な合併症を予防するためにも、早期に発見し、必要な対策をとることは、十年、二十年後の健康維持に欠かせません。

尿糖陽性は食前・食後に関係なく、糖尿病を疑うべき検査結果です。体質による差はありますが、通常は血糖値が180mg前後まで上昇しないと尿中に糖分は漏れ出てきません。血糖の異常がなければ、食後であっても140mg以上に上昇することはほとんど有りませんので、十分に糖尿病を疑う根拠となります。実際に糖尿病と診断される場合にも、空腹時血糖のみで診断される割合はおよそ半数であり、残りの方は、糖分を負荷後の検査を行うことで血糖値の異常な上昇が明らかとなり、初めて糖尿病と診断されます。糖尿病は多くの場合、食後の血糖上昇の異常から発症してくることが知られており、初期には空腹時の血糖検査だけでは見つかってこないことが多々あります。糖尿病の重要な血液検査にHbA1Cがあり、食前・食後の血糖を平均して評価した場合に血糖値が高いか低いかの判断が出来ますので、機会があれば検討されることをお勧めいたします。

これからの暑い時期、水分摂取不足の悪影響を無視できません。血糖値が高めであればあるほどに、水分を多く必要とする状態となっている場合が有ります。水分摂取は欠かせませんが、糖分を含む炭酸飲料水やスポーツドリンクは糖尿病のコントロールを著しく悪化させることがあり、とても危険ですので、ご注意ください。

糖尿病担当医プロフィール

有好 浩一 有好内科クリニック 院長

平成6年:山口大学医学部卒業 医学博士
山口大学医学部附属病院病棟医長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院。
日本血液学会専門医・指導医、山口大学医学部非常勤講師

糖尿病専門医 有好先生の糖尿病教室
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